くまプリ

ちくまプリマー新書の感想置き場

7冊目 ブッダの幸福論

No.77

 

 昔、とてもモテる人がいた。多分どんな人が見ても惹きつけられる容姿だと思う。見た目も素敵だが、勉強もできてスポーツは程々。才色兼備に近い人だったと思う。ただ、その人は自分を語らず、その人のことについて知っている人はほとんどいなかったと思う。そんなミステリアスさも相まって、とてもモテていたと思う。

 その人についてとある噂を耳にしたのは大人になってから。久しぶりに会った旧友から、モテモテのその人はとある宗教に家族で加入していて、恋愛だったり様々な制約を受けていると聞いた。事実はどうだか定かではないが、聞いたときになぜだか腑に落ちたのを覚えている。その後については全くしらないが、モテモテだったあの人が幸せそうな顔をしているのを私は見たことないなぁ。とふと思い出した。

 

ブッダの幸福論』を読みました。内容については賛否あると思います。あーしろ。こーしろ。こんな口調が多いものだから、割と耳障りに感じてしまうと思いますが、人はなにかに縋りたいもの。これを正しいと信じて生きていくのもまたひとつ。私は適当なのでこの通りには歩みませんが。