くまプリ

ちくまプリマー新書の感想置き場

2冊目 孔子はこう考えた

No.170

 

 漢文の授業で「子曰く、、、」という孔子の一文を習ったか、なんだったか分からないが、その後先生が何かを発する度に「子曰く」を連呼する友達がいた。覚えたての言葉を使うのが楽しくて仕方がないと言った感じでしょうか。とにかく狂ったように「子曰く」を連呼してた。

 この本は著者が孔子の書いた論語を元に著者の解釈を現代文に訳して「昔の偉い人は、こう考えてたんだよ」と説く本になっている。孔子の教えについて説明する本は数多く、その内の一冊という位置づけになるだろうが、この本は対象が中高生向けなので、学生が孔子の教えに触れるには分かり易いものになっている。かと言って、孔子は若い人向けにこの教えを残したわけではないから、大人が読んでも学ぶことは多々ある。

 

 あとがきで著者が15のときに〜の一文を噛み砕いて今風に訳していた。個人的にはここが一番しっくり来た。孔子でさえも大成するには時間がかかる。私のような凡人には大成するのは夢なのかしら。